「モルファス(MORPHOUS)」シリーズ


 
ステープラー

ステープラ

2穴パンチ

パンチ

カッター

カッター

 
・製品名/型番モルファス(MORPHOUS)
ステープラー(\1000)
2穴パンチ(\1200)
カッター(\800)
・製造・販売内田洋行
・発売時期1988年
・サイズ(縦×横×厚さ[mm])28×112×9(閉じた状態)

折りたたむことのできる、ステープラーと2穴パンチ、そして、ローラー回転式のカッターである。
このシリーズは、1988年にGood Design賞を受賞している。

ステープラーの方は、10号針を2つ装填することが可能となっており、当分の作業には困ることはない。 また、たたむ時の操作も、比較的簡単である。
さらに、針が装填されているカバーのところ以外は、金属でできているため頑丈な作りであり、紙を綴じる作業に安心感がある。その一方で、金属でできているだけに、やや重いという問題もある。
そういった意味では、無印良品などでも販売されている折りたたみステープラーは、必要な箇所だけに金属を採用することで軽量化を図っている。

2穴パンチは、ドイツ製のものに比べると、ギミック自体にそれほど特徴はないが、中心から2穴をあけるには、こちらの方が行いやすい。
ただ、穴をあけるための状態に変形させるまでの操作が煩雑なところがあり、しっかり変形させないといけない。

カッターは、後ろのローラーを回転させることで、刃の出し入れができるようになっている。
簡単に刃先が出ない構造になっているという点では、安全面として見ると、当時としてはすばらしい構造であるが、実際に使ってみると、指が滑りやすく、思ったように刃先が出し入れしにくい。
また、スッと出し入れができないところが、逆に不便さを感じるところでもある。

ステープラーに関しては、携帯性と使いやすさのバランスがとれた良い製品であるが、パンチ、カッターの使い勝手は今ひとつの感じがある。
地方の文具店では、ステープラは比較的在庫が残っているのを見かけるが、パンチとカッターは見かけない。おそらくは、ステープラに比べ、使いやすさの点であまり流通しなかったのかも知れない。

このシリーズは、現在は、販売されていない。

2004/08/01 追記
カッターを入手し、説明文を一部改訂。

 
 
所長 どら 

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Last update: 2004/08/01

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