携帯文具:「ステープラ」を携帯する


 

「ステープラ」は、比較的大きい部類の文房具に思われているようであるが、 意外に、小さな製品や携帯性に優れた製品もある。 ここでは、そんな携帯に優れたステープラを紹介し評価してみたい。


  ミニホッチキス  
  • ミニホッチキス(ミドリ)

    昔、チームデミに収まっていた、あのステープラと同じ大きさのものである。 10号針1ブロックがセット可能である。そのため、大きさは、このブロックサイズに限りなく 近づけているために手のひらサイズどころか、人によっては親指サイズに近い大きさである。 ただ、紙を綴じる構造を考えると、支点と針を打ち出すところまでの長さが短く、枚数が増えると押す力も必要になってくる。 ある意味、ぎりぎりまで小さくすることによって、携帯性を高めた製品といえる。

 

  折りたためるホッチキス  
  • 折りたためるホッチキス(ミドリ)

    こちらは、文房具店の他に、無印良品でも入手可能なステープラである。 10号針が1ブロックセット可能であるが、先のミニホッチキスほど、小さくはない。 ただし、針を押し出す部分をスライドさせることによって、平らにたためるように工夫されている。 そのため、鞄の中に入れておいても、不用意に針が押し出されることはないため、携帯には非常に便利である。 また、全体がプラスチックで覆われており、強度が必要な箇所のみに金属を採用しているため、軽いのもよい。

 

  モルファス:ステープラー  
  • モルファスシリーズのステープラ(内田洋行)

    現在は、販売されていない製品。 製品については、すでに、研究所の展示室にて紹介したので、詳しくは、そちらをごらん頂きたい。 簡単に説明すると、針が装填される部分がスライドすることで、平らにたためるようになっている。 このちょっとメカニカルな変形がなんともよい。 10号針が2ブロックセット可能なことからもわかるように、支点から 針を打ち出すところまでの長さが長いので、紙も綴じやすい。 折りたためるホッチキスとくらべると、全体が金属(ダイキャスト?)であるため、 多少厚めの紙でも(力の許す限り)無理して綴じることが可能である。

 

モルファスのステープラは、デザインとしても耐久性としても非常に優れている。 しかし、携帯性としては、軽さを考えると、同じような形状に変形できる「折りたためるホッチキス」が抜きんでている。 特に、無造作に鞄の中に入れておくには、とても合理的にできている。 一方、ミニホッチキスは、限りなく小さくしているために、筆箱などに入れて他の文具と一緒に携帯するには、必要十分な大きさであるが、 それでも「折りたためるホッチキス」のスマートさには、及ばないところである。
かくいう私も、以前は、モルファスのステープラを携帯していたが、持ち物の軽量化を図るために「折りたためるホッチキス」に換えている。

 
 
所長 どら 

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Last update: 2003/01/05

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