局用鉛筆/2号


 
局用鉛筆(2号)

写真1:表面と2号鉛筆

局用鉛筆(2号)

写真2:裏面

Pen Type Punch

写真3:裏書き

 
・製品名/型番局用鉛筆/2号
・製造三菱鉛筆(株)
・発売時期(不明)

三菱鉛筆の局用鉛筆の2号である。

実のところ、これが、いつ頃の物であるのか、新しいのか古いのか、まったく判っていない。(ただし、外箱は経年変化でかなりくたびれている。)
少なくとも、三菱鉛筆が、1986(昭和61)年に創業100年記念の復刻限定品として販売したものとは、異なるパッケージである。

鉛筆には、「[JISマーク] 局用鉛筆」「第貳號 [三菱マーク] 三菱鉛筆 三菱鉛筆株式會社謹製」と書いてある。

局用鉛筆とは、1901(明治34)年に、逓信省(その後の郵政省)へ国産鉛筆として、局用1号、2号、3号を納品したことからその名が付いたものである。 しかし、その後、いつ頃まで、「局用鉛筆」が納品、使用されていたのかは、はっきりしない。

裏書きの文言は、以下の通り。

「明治20年、我が国鉛筆の始祖真崎仁六氏によって 創設された三菱鉛筆が、幾多研鑽の末に国産鉛筆 として初めて日本政府に採用された鉛筆であります。 以来局用鉛筆の名で諸官庁会社の事務に広く用いられて居ります。」

また、裏面右側に、第1号は3B、第2号はB、第3号は2Hと書かれている。

価格は、不明。 2003年7月に、市内では、もっとも古い文房具店に残っていた2ダースの内の1ダースを購入した。

2006/10/15 追記
その後、にきち様より、情報を頂戴し、再度ネットにて調べたところ、福岡市博物館の歴史展示室「No.264 身近な道具の近代史I」(平成17年7月20日〜平成17年9月19日)のページに、局用鉛筆についての記述があることを見つけた。
それによると、
『「局用鉛筆」は、昭和34(1959)年まで全国の郵便局で使われていました。』
とあり、写真のものは、少なくとも昭和34年ころのものであると思われる。

参考:福岡市博物館
 「今月の博物館」から「部門別展示の各内容は・・・」をたどり、歴史展示室の2005年の一覧にあります。

 
 
所長 どら 

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Last update: 2006/10/15

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