ボールペンやはさみ、カッター、スケールは、多くのカード型文具で見かける機能ではあるが、ノギスを付けた点は良い。 物の厚さを測る場合には、このノギスは大変重宝する。
もう一つのポイントは、はさみの組み込みである。他のカード型文具では、取り外して使用できるようにしているのだが、 この MILLI S-1 は、握りばさみの様に扱う形式を採用することで、本体と一体型にしていることである。
ただし、この方式を採用することで、細かな作業を必要とする場合には不向きであるという欠点もある。

サンスター文具からは、他に数多くのカード型文具やセット文具を出していたが、今では、他のメーカーと同様、全く製造・販売されていない。

なお、このカード文具は、高畑＠文具王さんより頂いたものである(多謝)。

シャープペンシルに消しゴム、替え芯、定規と、書くために必要なものが、一通りの道具が揃えられている。

はさみは、本体から取り外して組み合わせる方式になっており、すぐに使うことは出来ない。 また、カッターは、他のカード文具同様、替え刃のない使い切り。

この製品の最大の特徴は、シャープペンシルの替え芯を格納するスペースが確保されているところだろう。 限られて大きさの中で、詰め込みたい道具（機能）との調整や強度の問題などで、そのスペースを確保するのは、かなり苦労されたのではないだろうか。

ドライバーやナイフが付いているのはよく見かけるが、レンチが付いているのポイント。

T-1となっているので、T-2もあるのだろうか。

構造的には、CARD 3 と同じだが、定規をシャープペンシルに変更しただけでなく、カッターに１穴パンチを付けたところが良い。

構成としては、Sシリーズになっても良いはずだが、なぜか、どちらのシリーズにも含まれていない。 また、CARD 3 や CARD 5 も、MILLIシリーズとして統一した方が良かったのではないだろうか。