カード型文具:カーディー

カーディー カーディー
カーディー/CSB-1000

カーディー
カーディー/CSB-1000
イラスト印刷もの。

阪神タイガース
カーディー/CSB-1000
イラスト印刷もの(球団シリーズ)

カーディーQ1
カーディーQ1

カーディーQ2
カーディーQ2

カーディーQ3
カーディーQ3

カーディーQ4
カーディーQ4

・製品名/型番 カーディー/CSB-1000
カーディーQシリーズ
・製造・販売ゼブラ
・発売時期1986(昭和61)年

私が最初に購入したカード型文具が、この「カーディー」である。

カード型文具の歴史について、まだ、きちんと調べ切れていないのだが、他の製品の発売時期や資料などと照らし合わせると、この「カーディー」が初のカード型文具でないかと思っている。
この製品は、その形状から、名入れギフトなどに採用され、かなり流通していた。

構造は、カードサイズの中にボールペンと0.5mmシャープペンが収まり、5mm 間隔のメモリが付いた 7cm の定規、替え芯ケースも付き、 非常にバランスのとれた製品であった。

このカーディーには、初期モデルと、いわゆる「Qシリーズ」と呼ばれる後期モデルの2種類がある。

ISOT 2003 で、カーディーについて、ゼブラのブースで担当者に話を伺おうとしたところ、偶然にも、当時、CARDY を担当されていた方とお話をすることが出来た。
お話によると、初期モデルが発売された後、ボールペンのリフィルが交換出来ないということで、リフィルが交換出来るタイプとして登場したのが、後期モデルである。そして、シリーズとして下記のリストにあるような製品が販売されされたとのことである。
もう一つ、カーディーが販売されていた頃、浮世絵を印刷したものが売られていたのは知っていたが、野球の各球団のロゴを印刷したものもあったそうである。 折しも、阪神が好調なことから、球団から販売権利を得て、阪神デザインのカーディーを売り出す予定だったそうだが、製品を作るための金型が廃棄されてしまったとのことで、あきらめたと言うことである。
(お忙しい中、お話をして頂いたゼブラの担当者の方に、この場をお借りしてお礼申し上げます。)

さて、ボールペンのリフィルの交換可否の他に、初期モデルと後期モデルの違いに、シャープペンとボールペンを格納する部分の間の「スリット」の有無がある。
(初期モデルには、スリットがあるが、後期モデルには、スリットがなくなっている。)
実は、この「スリット」は、ボールペンやシャープペンを取り出しやすく、かつ、固定するための「バネ」の機能を活かす為に付いている。個人的には、この「スリット」があった方が使いやすいと感じている。
しかし、スリットのなくなった後期モデルの利点は、先の浮世絵や球団モノのように全面にデザインがしやすくなったことである。

表:初期モデルと後期モデルの違い
初期モデル 後期モデル
スリット あり なし
ボールペンリフィル 交換不可 交換可能

現在、このシリーズは廃版になっている。

2004/08/16 追記
阪神タイガース球団プリントのCARDY(後期モデル)を追加。

2005/01/30 追記
CARDY Q4 を入手し、写真を追加。
また、内容を全面改定。

2013/07/13
写真入れ替え、レイアウトを修正、写真入れ替え。



名称 サイズ 機能 価格(当時) 備考
CARDY/CSB-1000 50 × 81 × 2.7 ボールペン、シャープペン 1,000円  
CARDY Q1 50 × 81 × 2.7 ボールペン、シャープペン 1,000円  
CARDY Q2 50 × 81 × 5 はさみ、ミニカッター、1穴パンチ 1,000円 文具王より提供
CARDY Q3 50 × 81 × 2.7 ボールペン、時計(デジタル液晶) 2,400円 文具王より提供
CARDY Q4 50 × 81 × 2.7 ボールペン、電卓 2,400円  
IN-CARDY/CBH-1500 50 × 81 × 4 ボールペン、印鑑 1,500円 タンゴ IN-CARDYのOEM
出典:モノマガジン(1988年3月16日号 103号)


所長 どら

[カード型文具保有一覧]|[カード文具研究室]|[研究所トップページ]

Last update: 2013/07/13

Copyright (c) 2002-2013 QPRC. All Rights Reserved.