カード型文具:カードノギス


  カードノギス ステンレスモデル
ステンレスモデル
カードノギス3種
上から、ステンレスモデル、PVC-Normalモデル、PVC-Fuzzyモデル
PVC-Fuzzyモデルのバーニヤ
PVC-Fuzzyモデルのバーニヤ(副尺)部分
PVC-Normalモデルのバーニヤ
PVC-Normalモデルのバーニヤ(副尺)部分
ステンレスモデルのバーニヤ
ステンレスモデルのバーニヤ(副尺)部分
 
・製品名/型番 カードノギス
・製造・販売東洋計器(株)
・発売時期1989(平成元)年ころから
・サイズ(縦×横×厚さ[mm])PVCモデル:54×86×2
ステンレス:54×86×0.35

カードサイズのノギスで、カードゲージと同じ、東洋計器(株)の製品である。
PVCモデルは、硬質樹脂(PVC)で出来ており、厚さも1mm、バーニヤ(副尺)の部分では、2mmほどにある。 一方現行モデルが、ステンレスで出来ており、厚さも1mm以下となり、薄くなっている。しかも薄くなっても、ノギスとしての機能が失われていないところが、製品の精密さを物語っている。

このカードノギスは、最大10cmまでの外径を計測することが出来る。ただし、5cm以上の場合は、本体裏にあるノッチを起点に計測し、メモリは、四角の数値(5から始まる)を使用するようになっている。(内径は、5cmまで)
ステンレスモデルでのみ可能なことだが、薄さ故の特徴を活かして、多少の曲線がかった長さを測ることもできる。(もちろん、極端に曲げることはできないため、本当に少しの曲線であるが。)

PVCモデルとステンレスモデルの違いは、材質(硬質樹脂、ステンレス)と厚さで判別可能である。 さらに、PVCモデルには、バーニヤの部分で2種類(FuzzyモデルとNormalモデル)に区分けすることが出来る。
PVC-Fuzzyモデルは、透明の板に副尺メモリには、スリットが入った黒地の山形が印刷してあり、副尺メモリと主尺メモリが一致したところで副尺メモリが見えなくなる(=スリットのところに主尺のメモリ線で隠れる)ようになっている。
PVC-Normalモデルは、一般的な副尺メモリになっている。

カードサイズで有りながら、0.05mmの精度で計測できるため、意外と重宝することが多い。

価格は、PVCモデルが\1,000、ステンレスモデルが、\1,200(もしかすると、\1,000かもしれない)。
ステンレスモデルは、現在も東急ハンズなどで入手可能だが、PVCモデルは店頭で見かけることがないことから、入手は困難かと思われる。

2002/12/15 にステンレスモデルの内容を公開していたが、PVCモデルを入手したことにより、PVCモデルとの違いなど、内容を大幅に加筆修正を行った。
なお、PVCモデルは、きたきつねさんよりご提供いただいた。この場を借りてお礼申し上げます。

 
 
所長 どら 

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Last update: 2005/08/15

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